マイルを貯める目的は人それぞれありますよね!一方でマイルは全然貯まらないし、そもそもマイルで旅行行くのに何マイル必要なの?と懐疑的な人が多いのも事実。僕もそうでした(汗)。
そんな人のために航空会社もあの手この手でマイルの使い勝手の向上を目指し、サービスを展開しています。今回ご紹介する「いっしょにマイル割」もそのうちのひとつ。
この記事ではANAが提供している「いっしょにマイル割」について実利用レポートとメリット・デメリット、そして、利用に際しての注意点等についてご紹介していきます。
一言で言うと、いっしょにマイル割は、2~4人の旅行/国内線限定で1名分は実質無料(≒1万マイルの負担)で行くことができるお得な運賃制度。ただし、旅行人数と予約のタイミングによっては、割高になる可能性もあるのでご注意を。
いっしょにマイル割とは?
「いっしょにマイル割」は、ANAが提供するお得な運賃制度のひとつ。
詳細は後ほどご紹介しますが、ざっくり言うと、

2〜4人の旅行なら1名分は1万マイルでOK、追加分はお得な運賃にしておくね!
というものです。
この運賃制度は2つの課題を解決してくれると思っています。
1.マイルの使い道
本来、マイルを使う場合、国内線の場合は往復1万マイル~、国際線の場合、最も近い韓国などのアジア圏でも往復1.2万マイル~、ハワイビジネスクラスの場合には往復で6万マイル~が必要になります(※国内線は片道のみの取得も可能)。
これを、例えば3人家族で使おうと考えた場合、最低でも3万マイルが必要になってきますが、3万マイル貯められるか問題、3万マイルで行けるとこはどこだ?問題です。楽天ポイントやdポイントなどポイントであれば、利用範囲が広いですが、マイルは飛行機搭乗がメインですので、使い勝手としては難しく、中途半端に持て余す人も多いため、そういった方にはベストな使い方だと思います。
2.飛行機代
一方で飛行機代というのは高いものです(主観w)。仮に3人家族で沖縄に行こうと考えると、1-3月の閑散シーズンでも1人あたり往復20,000円前後、3人であれば、60,000円は掛かってきます。
このようにマイルは使い道が難しいというのが航空会社でも課題感としては持っているようで、各社マイルを活用してもらうためのキャンペーンを随時展開しており、そのうちのひとつが「いっしょにマイル割」ということです。
いっしょにマイル割の利用条件
実際に「いっしょにマイル割」の利用条件を見ていきます。
期間中、ANAマイレージクラブ会員を含む2名様以上4名様までのグループで同一便に搭乗し、同一区間を往復する場合に、会員ご本人様(1名のみ)は往復10,000マイル、同行される方は往復21,400円~36,600円(一部の路線は15,200円~19,400円)にてご利用いただけます。
- ANAマイレージクラブ会員を含んでいること
- 2名様以上4名様までのグループであること
- 同一便に搭乗していること
3つの条件を満たせば、適用されるってことですね。
いっしょにマイル割はお得なの?
ここで疑問に思うのが、

ほんまに、お得なんか?
ということ。
私の実家、北海道への羽田から帰省した場合を想定してシミュレーションしてみます。
日程・条件
- 繁忙期を除外しスーパーバリュー75で探せる時期をチョイス
- 往路:2020/3/11(水)
- 復路:2020/3/15(日)
- 家族3人(私、妻、3歳の娘)
※スーパーバリュー75…搭乗日の75日前までに購入できるチケットのこと。
スーパーバリュー75料金
以下は、実際の予約時画面。早朝便であれば最安の片道9,000円台。移動しやすい時間帯では12,000円台が平均的な価格のようです。
往路 | 復路 | 合計 | |
---|---|---|---|
私 | 9,160~15,560円 | 9,160~20,960円 | 18,320円~41,920円 |
妻 | 9,160~15,560円 | 9,160~20,960円 | 18,320円~41,920円 |
娘 | 9,160~15,560円 | 9,160~20,960円 | 18,320円~41,920円 |
合計 | 18,320~41,920円 | 18,320~41,920円 | 54,960~125,760円 |
家族3人、早朝便で出発し、早朝便で帰れば、飛行機代は5万円台に抑えることができそうです。ただし、ピーク時間になると、10万円を超す可能性もあります。このチケットは75日前の価格なので、当然購入時期が近付くにつれ、価格は上がってきます。
続いて「いっしょにマイル割」を見てみましょう。
いっしょにマイル割料金
以下は、いっしょにマイル割の実際の予約時画面。同じ日程で予約は取れそうですが、空き座席、もしくは解放している座席数はそもそも少なそうです。
往路 | 復路 | 合計 | |
---|---|---|---|
私 | -円 | -円 | -円 |
妻 | 15,500円 | 15,500円 | 31,000円 |
娘 | 15,500円 | 15,500円 | 31,000円 |
合計 | -円 | 31,000円 | 62,000円 |
※上記に加えて1万マイルが必要
いっしょにマイル割は、2人目以降の飛行機代は固定されており、通常期とピーク時で決まっています。この時期はピーク時に指定されており、片道15,500円。ちなみに通常期は13,000円でした。これに加えてマイルが必要になるため、考え方によっては、普通にチケットを取得する方が安くなります。
参考:いっしょにマイル割運賃(2019年10月27日~2020年3月28日ご搭乗分)|ANA
結論:3人以上の場合は…
以下、先ほど調べた価格の中で、仮にすべて最安価格にした場合にそれぞれを比較してみました。
スーパーバリュー75 | いっしょにマイル割 | 結果 | |
---|---|---|---|
2人の場合 | 往復18,320円×2人=36,640円 | 往復31,000円×1人=31,000円 | いっしょにマイル割 |
3人の場合 | 往復18,320円×2人=54,960円 | 往復31,000円×2人=62,000円 | スーパーバリュー75が安い |
4人の場合 | 往復18,320円×4人=73,280円 | 往復31,000円×3人=93,000円 | スーパーバリュー75が安い |
「いっしょにマイル割」は旅行人数によって、損益分岐点が変わってきます。一番は購入するタイミング。スーパーバリューが使えるタイミングであれば、比較検討の余地があります。しかし、当然のことながら、運賃が安い便というのは、早朝や夜遅い時間帯が多いですため、自由に動ける時間に制限が出る可能性があります。
また、搭乗時期が近付くにつれ高くなりますので、直前になって出かけたいと思った場合には、同じ空席であるならば、「いっしょにマイル割」の方が使い勝手としては良いでしょう。
ただし、先ほどの「いっしょにマイル割」の予約画面をご覧になって気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、「空きが少ない」というのは、意外な盲点として上がってきそうですね。
以下では、いっしょにマイル割で予約をする上での注意点をまとめておきます。
いっしょにマイル割の注意事項
- 便の変更/キャンセルはできるの?
空席有無を問わず、便の変更はできません。なお、キャンセル自体は可能ですが、マイルは一切戻らず、同行者の飛行機代についても、所定の払戻手数料が必要になります。
- 人数が増える場合は追加できるの?
支払い完了後、人数の追加はできません。減る分には所定の払戻手数料を支払えば変更はできますが、仮に2人で予定を組んでおり、ANAマイレージクラブ会員がキャンセルせざるを得なくなった場合には、同行者も合わせてキャンセルとなります。
- 子供はどういう扱いになるの?
小児運賃の適用はないため、若干の割高になる場合があります。
- プレミアムクラスへのアップグレードはできるの?
空席があれば可能です。アップグレード費用は、設定されている費用と同じで、2日前からアップグレードすることができます。
- マイルの積算率は?
ANAマイレージクラブ会員は特典航空券扱いとなるため、マイルは付与されませんが、同行者は75%で付与されます。
- スカイコインは使えるの?
使えません。
- いつから予約ができるの?
年2回、運行ダイヤの発表と合わせて一斉予約が開始されます。プレミアムメンバー、ANAカード会員、
ANAマイレージクラブ モバイルプラス会員、一般の順に販売時間が異なりますので、ステータスを保有している方が有利となります。
まとめ
使うタイミングがあえば、非常に使い勝手の良い「いつでもマイル割」。

私自身、娘との2人旅で鳥取の知人宅へ遊びに行く際に利用しました。2人分をマイルで使う場合、1.5万マイル×2人=3万マイル必要になります。持ち出しは0円ですが、国内で3万マイル使ってしまうのはもったいないと感じ、「いっしょにマイル割」を見つけ、利用しました。
2人であれば、1万マイルに加え、レギュラーシーズン運賃で往復2.1万円でした。価値観によりますので、高い安いは人それぞれかもしれませんが、使い方によっては、お得に利用できる「いっしょにマイル割」、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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